このウェブサイトでは、糸賀一雄記念賞音楽祭の情報をはじめ、障害のある人々のダンスや音楽表現などのパフォーミング・アーツにまつわる情報を発信していきます。

当ウェブサイトでは、糸賀一雄記念賞音楽祭など、滋賀での障害のある人のダンスや音楽表現などの取り組みの紹介を中心にしつつ、全国の障害のある人のパフォーミング・アーツにまつわる情報をお届けし、この舞台芸術の活動について、より多くの人々に関心をもってもらいたいと考えています。

当サイトを運営する「社会福祉法人グロー（GLOW）～生きることが光になる～」は滋賀県にある社会福祉法人（※１）です。当法人では、2004年にボーダレス・アートミュージアムＮＯ-ＭＡ（※２）を開館し、施設や病院で創作活動を続ける障害のある表現者の作品も、シーンの前線で活躍する現代美術家の作品も、並列に、“ボーダレス”に展示するという試みを続けてまいりました。また、国外で開かれるアール・ブリュット（※３）の展覧会への参加など海外の美術館などとの文化交流事業も積極的に取り組み、現在、日本のアール・ブリュットは国内外で注目を集めはじめています（※４）。 また、このような美術においての障害のある人の表現の発信と並行して、グロー（GLOW）は、障害のある人のパフォーミング・アーツの発信にも積極的に取り組んでまいりました。 なかでも、2002年から開始した糸賀一雄記念賞音楽祭（※５）では、障害のある人とプロのミュージシャンが同じステージに立ち、即興音楽や身体表現などを発表するという“ボーダレス”なステージづくりを実行し、障害のある人々がその個性を舞台芸術表現として発揮することのできる「場」を作ってきました。 また、そういった場づくりに加えて、障害のある人が日々の活動の一環として、ダンスや音楽などに取り組むことのできるような定期的なワークショップグループを、滋賀県内６か所で立ち上げるなど、環境づくりにも力を注いできました。現在では、それぞれのワークショップグループが琵琶湖を取り囲むように点在し、活動を継続しており、日々、障害のある表現者たちが、オリジナルなダンスや音楽に取り組んでいます。

当ウェブサイトでは、そのような滋賀での取り組みの紹介を中心にしつつ、全国の障害者のパフォーミング・アーツにまつわる情報をお届けします。

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※1　社会福祉法人グロー（GLOW）〜生きることが光になる〜　

ホームページURL：https://glow.or.jp/

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※2　ボーダレス・アートミュージアムＮＯ-ＭＡ

ホームページURL：https://www.no-ma.jp/

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※3　加工されていない、生（なま・き）のままの芸術」と意味する。フランスの美術家ジャン・デュビュッフェが提唱したもの。美術の専門的な教育を受けていない人が、伝統や流行などに左右されずに自身の内側から湧きあがる衝動のまま表現した芸術のことを指す。

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※4　2006年から、アール・ブリュット・コレクション（スイス・ローザンヌ市）との連携プロジェクトに取り組み、2008年にはコラボレーション展「JAPON」展が開催されました。日本国内でも滋賀、東京、北海道を巡回する「アール・ブリュット/交差する魂」展を開催し、国内外において日本のアール・ブリュット作品を紹介しました。その後、「JAPON」展を見たパリ市立アル・サン・ピエール美術館の館長からの申し入れがあり、日本の作家63人、約800点の出展作品による「アール・ブリュット・ジャポネ」展が、芸術の都パリで開催されました。（滋賀県からは18人の作家が出展しました。）2010年3月24日～2011年1月2日まで開催されたこの展覧会は好評を博し、12万人という多くの観覧者数を記録しました。その後、日本でも同展の巡回展が各地で開催されました。

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※5　糸賀一雄記念賞（※６）の受賞者を県民でお祝いすることを目的に、この音楽祭は始まりました。 県内の「うた」、「打楽器演奏」、「ダンス・身体表現」の表現活動ワークショップに参加する障害のある人やその支援者等、総勢200人余りが音楽祭に出演しています。 ワークショップをプロデュースする音楽家やダンサーにより、出演者の表現は自由にひき出され、また、第一線で活躍する音楽家等とのコラボレーションにより、新たな輝きを放ちはじめています。 障害の有無、年齢、表現ジャンルなどの垣根を越えたボーダレスで魅力あふれる世界をステージから発信しています。

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※6　「糸賀一雄記念賞」は、 障害者の基本的人権の尊重を基本に、生涯を通じて障害者福祉の向上に取り組まれた故糸賀一雄氏の心を受け継ぎ、障害者やその家族が安心して生活することができる福祉社会の実現に寄与することを目的として、公益財団法人糸賀一雄記念財団によって、障害者福祉の分野で顕著な活躍をされている人に対して授与される賞です。

参考：財団法人糸賀一雄記念公式ウェブサイト「糸賀一雄記念賞の概要」 2016年8月時点http://www.biwa.ne.jp/~itogamf/kinen/gaiyo/