活動団体紹介「大津ワークショップグループ」
今回は大津ワークショップグループの活動ついてご紹介します。
大津ワークショップグループは障害のある人と、プロの打楽器奏者、福祉施設のスタッフで構成されており、大津市内の福祉施設で月に2回練習をおこなっています。
部屋には、太鼓、鉄琴、カホン、ギター、ドラムなど様々な楽器が用意してあり、メンバーは各々好きな楽器を手に取り音を出し始めます。
練習は2部構成になっており、前半はそれそれの出したい音を出し、即興演奏をおこないます。部屋の中には様々な楽器の音が鳴り響き、それぞれの音が重なり合う空間の迫力に圧倒されます。最初はそれぞれ自由に音を出していますがしばらくすると、誰かが、太鼓をドンと叩くと、誰かがドンと叩き、またドンドンと叩くと、誰かがドンドンと叩き、音で会話をするかのように、コール&レスポンスが始まります。その様子は自分が出した音に対して誰かが返事をしてくれるという、とてもシンプルなコミュニケーションですが、音を出す側、返事をする側双方に大変楽しそうで、テンポよく繰り替えされる音のキャッチボールは、聞く側にとってもとても心地よく感じます。後半は、それぞれのメンバーがみんなの前でソロ演奏をおこないます。
その時も前半と同様に、好きな楽器を選びそれぞれが出したい音を出し、それをみんなで聞きます。ソロの時間では、前半のみんなで音を出していた時にはわからなかった、メンバーそれぞれの音の個性や出したい音の趣向がはっきりとわかります。大津ワークショップの演奏は、それぞれの音が時に同調したり、離れたりそれを繰り返す中で自分の体を使って音を出すこと、またそれで誰かとコミュニケーションをとることの楽しさを再認識させてくれます。
音楽祭で彼らがどのような音を奏でるのか是非ご期待ください。