糸賀一雄記念賞音楽祭と
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学びの場で「みんなでつくる“ぐるりまるごと劇場”プロジェクト」について語ってきました!

 オンライン研修会「出会いと学びのプログラム」に「みんなでつくる“ぐるりまるごと劇場”プロジェクト」に参加した6名がゲスト講師として招かれました。本プログラムは、障害者の芸術文化活動に関する相談や情報発信などを行う、アール・ブリュット インフォメーション&サポートセンター(アイサ)が企画した研修会です。障害者芸術文化活動に関心のある方に向けて、プロジェクトにおける役割や、感じたことを語りました。

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 プロジェクトメンバーであり、「むすびフェス&マルシェ」の企画・運営も担ってくださった田中孝史さん(作業療法士・チームエンパワーメント)は、「プロジェクト会議の段階からみんなが肯定される場だと感じていた。人と人との交差点が生まれて、彦根に来て楽しめる場ができた」と新たなつながりを希望と捉えています。

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 江州音頭ワークショップのメンバーとして出演した岳侑美希さんは、参加のきっかけを「悲しい出来事があり落ち込んでいたので、元気を取り戻したかった」と言います。参加したことで「いろんな人と仲良くなって、しゃべったり踊ったりすると楽しいと気づいた。くよくよしている場合じゃないなと。自信がつきました」と緊張しながらも、喜びを伝えてくれました。

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 同じく、江州音頭に講師として参加した岡司学さん(T&Tダンス教室)は、ダウン症の子どもたちのダンスチームの指導を10年ほど続けています。「子どもたちとの交流を始めてから障害や福祉に対する関心が高まった。知ることは大切だと思う」と言います。

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 音楽祭当日に配布したパンフレットや、音楽祭の20年を描いた絵屏風のデザインを担当した竹岡寛文さん(株式会社タケコマイ)。たくさんの関係者の語りを聞き、「表現の裏にはストーリーがあり、まとめるのは責任の重い仕事だった。説明しすぎず、伝えるための方法をイラストレーターとともに考えた」と思いや苦労について語りました。

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 文化芸術による共生社会づくりの取組を行っている「SANPOh」の西前悠さん(公益財団法人びわ湖芸術文化財団)は、「これまでの栗東から彦根に移り、これまでは参加できなかった団体が参加できるなど、新しい出会いがあったことは大きな一歩だ」と言います。

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 アドバイザーとして、プロジェクトを見守り、支えてくださった新井鷗子さん(横浜みなとみらいホール館長)は、「関わった人たちの満足度が高く、気づきに満ちた大成功の音楽祭だった」と評価。今後は、「多様な表現の点と点を線でつないでいくことができたら、もっともっとよくなるのではないか」と次に向けての期待を寄せてくれました。

 関わったみなさんの充実感や達成感が受講者のみなさんにも伝わったのではないかと思います。登壇者のみなさん、受講者のみなさんありがとうございました。

 

【オンライン研修】「出会いと学びのプログラム」

http://info.art-brut.jp/2022/12/post-95a7.html

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