糸賀一雄記念賞音楽祭と
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打楽器で奏でる物語〜湖東ワークショップグループ

 音楽祭本番が近づいてきた11月下旬に行われた、湖東ワークショップグループの本番直前の練習をレポートします。

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 湖東ワークショップグループは、豊郷町の「彦愛犬地域障害者生活支援センター ステップあップ21」で活動しています。音楽祭が始まって間もない2005年に活動をスタート。昨年度から「ステップあップ21音楽祭」という発表の場づくりにも取り組んでいます。現在11名のメンバーが、コロナ禍以前は毎月2回ほど集まり活動していました。今年も感染が拡大していた夏ごろまでは思うように集まることができなかったそうです。秋になって活動を再開し、10月末にはステップあップ21音楽祭に出演しました。

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 打楽器奏者の清水美紀さんがナビゲーターとなり、メンバーはさまざまな打楽器を演奏します。ボンゴ、木魚、チャイム、カホンなどに加え、うちわ、梱包材、ザルなどを使ったユニークな手作り楽器も欠かせません。メンバーより一足早くワークショップ会場に到着した清水さんや、施設職員の奥田さんがリストを見ながら楽器を準備します。

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 ワークショップのスタートは『大きな古時計』を歌いながらのウォームアップです。今回、音楽祭で発表するのは『西遊記2~GO WEST~』。各メンバーが3〜4種類の楽器を使って、いろんな音で物語の場面を表現する作品です。一つの静かな音から始まり、また一つ、さらに一つと音が重なっていきます。語りを聞き、お互いの音を聞きながら自分の音を重ねていくようすに、すっかり惹き込まれてしまいました。

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 「活動を長く積み重ねてきたので、集まる時間が充分ではなかったけれどここまで作品が出来上がってきた」と清水さん。次はいよいよ音楽祭本番です。

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