本日から数回に渡り、障害のある人々のパフォーマンスを滋賀県内で活動する団体をご紹介します。
第一回目にご紹介する「湖南ワークショップ」は、障害のある人と、プロのダンサー、さらには福祉施設のスタッフで構成されるダンスチームです。 ワークショップが開催される日、町のコミュニティセンターに、あるいは参加メンバーの所属する福祉施設の多目的室に、メンバーが徐々に集まりだし、特に何の合図もなく、ごく自然にダンスが始まります。
じっくり動き始める人、俊敏に動く人、“何か”を声で発している人etc・・・湖南ワークショップには様々な個性を持つ人たちが集まっています。そういった人たちが、時には独りでもくもくと、時には誰かとパートナーを組んで一対一で、そして時には全員で息を合わせ、各々の個性を輝かせながら、踊ります。 そこでは、障害の有無など関係なく、誰もが「ダンサー/表現者」として向かい合っている、湖南ワークショップはそんなボーダレスな瞬間に溢れています。
このワークショップをプロデュースするのは、北村成美さんです。
北村さんは、6歳よりバレエを始め、英国ラバンセンターにて学び、「生きる喜びと痛みを謳歌するたくましいダンス」をモットーに、ソロダンサー/振付家として国内外で勢力的な活動を展開されてきました。
北村さんはこう言います。
「わたしのようなダンサーも、職員さんも、湖南のメンバーも、ひとりの人間として舞台に立つ「ダンサー同士」のお付き合いをしています。一緒に踊ることを心底楽しみ、時には厳しく、お互いを高め合い、気遣い合える関係。そんなボーダレスさが、湖南ワークショップのステージにはあると思っています」
湖南ワークショップグループも出演する本年度の糸賀一雄記念賞第十五回音楽祭は、栗東さきら芸術文化会館で11月19日(土)に実施いたします。 皆様、是非お越しください。