音楽祭の20年を振り返る「絵解き音楽祭図」。出演者やスタッフをはじめ、音楽祭に関わってきた方々を訪ね、お聞きした様々なエピソードを集めた絵屏風を作成しています。今回は、大津ワークショップグループの関係者の方々にお話を伺ったときの様子をお届けします。
大津ワークショップグループは、障害のあるメンバーと施設職員、プロの打楽器奏者が集まって音楽活動をしています。毎月1回、大津市のやまびこ総合支援センターでドラムやタンバリン、ギターなど思い思いの楽器を手に即興演奏を楽しんでいます。第三回(2004年)〜第十九回(2021年)に出演し、プロのミュージシャンたちとのコラボレーションなどにも取り組みました。
一方で、「親の立場からすると、皆さんに迷惑をかけているように感じてしまって見るのがいやな時期がありました。職員の皆さんから“子どもたちが多くのことを教えてくれる”と言われても、素直に受け取れなかった」とあるメンバーのお母さんは語ってくれました。それでも、やめさせようと思ったことはなく、今では次はどんな姿が見られるのか楽しみにしているそうです。
今回のインタビューでは、楽屋の裏話でも盛り上がりました。音楽祭には複数のグループが出演するため、長い待ち時間があります。本番までの時間、楽屋でお弁当を食べたり、会場の周辺で散歩をしたり。メンバーそれぞれのスタイルで待ち時間も楽しむのが恒例になったそう。とても楽しそうに語ってくれました。
楽屋の時間にもたくさんのエピソードがありました。描きたい場面が次々と集まっています。どんな「絵解き音楽祭図」になるのか、12月の音楽祭でぜひご覧ください。